■ピンホール、モアレ、見当ズレ…出会いたくない印刷不良たち(1)
2022年4月27日
色校正や印刷時に発生するピンホール、モアレ、見当ズレ(版ズレ)
印刷会社で恐れられている印刷不良たちです。
ピンホール
ピンホールとは印刷物に発生する小さな白い点のことをさします。色ベタのデザインなどに見られます。
用紙や機械に小さな異物が付着した状態で印刷を行うことで異物の付着部分にインクがのらずに、起こってしまう現象です。
モアレ
印刷物に発生する縞模様のような柄のことをさします。
印刷の網点の間隔のずれや傾き、模様が複数重なった際のずれなどが原因で起こります。
印刷物に使用する画像の中にストライプ、チェック、ドット等の規則的な細かい柄があると画像を印刷用の網点に変換した際にモアレ(=干渉縞)が発生します。 2つの網点が重なった際の間隔のずれによってモアレが発生… 規則正しい模様が複数重なると発生… モアレの対策としては
・該当する画像を画像処理によってぼかす
・網点の角度を変える
・FMスクリーンなどの高精細スクリーンの使用
などがあげられます。
見当ズレ(版ズレ)
印刷時に版の位置がうまく合わずに、絵柄がずれてしまう現象です。
見当ズレは版不良や気温や湿度による用紙の伸びによっても生じます。
見当があっていないと、全体的に画像がぼけて見えてしまい、またモアレを助長してしまう可能性があります。
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