印刷機械のメンテナンスについて
2017年6月16日
今回は、印刷業務のキモとなる、機械のメンテナンスについて述べたいと思います。
私たち印刷工場課は印刷オペレーターとして、お客様から頂戴した大切なお仕事のデータを昼夜印刷しています。
しかし実際に印刷しているのはオペレーターではなく、印刷機械です。少し屁理屈を言っているように聞こえるかも知れませんが、この考え方は重要だと私たちは考えています。
というのも、印刷オペレーターがいくら経験豊かなベテランでも、印刷機械のメンテナンスが行き届いていなければ、きちんとした印刷ができないからです。
言い換えると、経験の浅いオペレーターであっても、機械メンテナンスさえしっかりできていれば、大きなトラブルなく、高品質な印刷物を刷り上げることができます。つまり、それだけ「印刷機械の状態」は重要なのです。
ゴルフでも、しっかりとしたスタンスを取り、毎回同じスイング軌道で、体の正面でボールをインパクトすると、プロが相手でも立派にプレイすることができます。
これが飛ばしたい方向や落下地点ばかりに気を取られ、基本的な部分が疎かになってしまうと、ボールの飛び出す方向や軌道は乱れターゲットを大きく外すことになってしまいます。
この、しっかりとした印刷を行うためには、「壊れる前に点検・交換」、「汚れる前に清掃」など、定期的な機械のメンテナンスが必須事項です。
そのため、我々はメンテナンス項目と実施日をしっかり計画し、年間カレンダーに書き込み、実施しています。これが高品質な印刷を行うための第一歩だと考えています。
次回は「印刷見当を合わせる技術」について詳しくお伝えしたいと思います。