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ブランディングとは?マーケティングとの違いと企業の成功例をご紹介

2024年2月16日

ブランディングとは?目的とメリットを解説

ブランディングとは、自社の商品や特定のサービスのオリジナリティや価値を向上させ、それを広く認知してもらうために行う企業活動です。

ブランディングを行う目的は、商品の価値を確立させることです。
物やサービスが溢れる現代において、他社との差別化を図り、対価を払ってでも手に入れたい、利用したいと思われるようになるために行います。

ブランディングを行うメリットとは?

  1. 利益率のアップ
    ブランド力が上がり、認知度が高まることによって、他社との差別化ができ、顧客から商品やサービスが選ばれやすくなります。
  2. 価格競争からの離脱
    ブランディングに成功すると、商品に唯一無二の価値を持たせ、マーケティングにおいて優位に立つことができます。リピーターの獲得にもつながり、価格競争に一線引くことができるのです。
  3. 信頼度のアップ
    認知度が高くなると、選ばれる商品の信頼度は自然と高くなります。 また、企業理念も広く認知されるようになるため、顧客に安心感を与えます。

ブランディングとマーケティングの違い

ブランディングとマーケティングはどこが違うのでしょうか?
どちらも特徴を解説します。

マーケティングは、商品、サービスの販売を促進するために行う施策のことです。
一方ブランディングは、商品やサービスの価値やオリジナリティを高め、顧客に「価値のあるもの」としてのイメージを持ってもらうことです。

自ら「この商品は素晴らしい」というメッセージをあらゆるコンテンツでPRし、顧客の購買意欲やサービスの利用数を上げることがマーケティング、自らPRすることなく、何らかの方法で「この商品は素晴らしい」と認知してもらうのがブランディングです。

このことからわかるようにブランディングを行うには、まず商品・サービスのペルソナを見定め、アイデンティティや、特別感をしっかり構築し、品質を高めることが重要になってきます。

企業ブランディングとは?

企業ブランディングは、コーポレート・ブランディングとも呼ばれ、企業理念や歴史、伝統など様々な要素から構成され、他社との差別化を図り顧客に企業イメージを浸透させるための施策全般を指します。
商品ブランディングと比べると差別化が図りやすい施策になりますが、長期にわたる積み重ねが大切で、顧客のイメージだけではなく、従業員の意識を高めることも重要になります。

アウターブランディングとインナーブランディング

企業ブランディングはアウターブランディングと、インナーブランディングの2種類があり、それぞれブランディングの対象が異なります。

  • アウターブランディング
    社外(一般客、企業、投資家など)が対象となります。 上記で説明したメリットを得るために社外に向けてブランディングを行う方法です。
  • インナーブランディング
    自社の従業員が対象となります。 「ブランド価値」「企業理念」を社内全体の共通認識とし、まず従業員の意識や価値観をブランドに沿って高め、統一することを指します。 インナーブランディングが成功すれば、従業員はブランドに対して誇りを持ち、積極的に仕事に向き合うことができます。その結果、顧客の満足度を高めることにつながります。

企業のインナーブランディング成功事例

  1. 株式会社オリエンタルランド
    東京ディズニーランドを経営する株式会社オリエンタルランドは、コンセプトである「夢の国」のイメージを壊さないように、従業員のインナーブランディングを徹底しています。
    パークで働く従業員を「キャスト」、顧客を「ゲスト」と呼び、パークはひとつの舞台として見立てられています。
    清掃員や、レストランの裏方なども含め、パークで働く人たち全てが「キャスト=役者」であり、働く姿一つ一つがショーなのです。
    ゲストを「夢の国」に誘うのはキャストの役割で、こうした徹底は自社ブランドへの愛着心やプライドを生み出し、キャストはプロとして誇りをもってゲストへの感動体験を作り出します。
    また、優秀なキャストには賞が贈られ、式典も開催されます。
    キャストのモチベーションを上げるための制度も充実させているのです。
  2. カルビー株式会社
    スナック菓子で有名なカルビー株式会社は、オフィスに固定席を設けず、毎日専用のパソコンのダーツシステムで席を決めています。
    固定電話、固定メールアドレスという概念をなくし、隔てなくコミュニケーションを取るために導入されたこの制度は、初めは戸惑いもあったものの、今では自社のブランディングとして定着しています。
    それに加え、オフィス勤務者のモバイルワーク制度や、フルフレックス制度、副業制度を導入し、社員に寄り添った多様な働き方を取り入れています。
    これらにより新しいコミュニケーションスタイルの浸透、ITツールを取り入れた業務の効率をアップさせ、確固たるブランディングを成立させています。
  3. スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社
    スターバックスはCMや広告などを一切出さずにマーケティングを行うことで有名です。
    主な情報発信は自社サイトやSNSのみで、安定した集客率を誇っているのは、やはり揺るがないブランド力で、「ファン」の心をつかんで離さない特別感や安心感があるからです。
    こうしたブランド力はやはりインナーブランディングを確立させないと持続できません。
    スターバックスジャパンは、「従業員にとって働きやすい環境作り」を顧客満足度よりも重視しています。
    一定時間以上勤務するパートタイマーも含めた全社員の福利厚生を充実させており、「従業員に誇りをもって働いてほしい」という思いを込めて人材育成に力を入れています。
    従業員を大切にする姿勢により、充実感、主体性が生まれ、満足度の高いサービスの提供に繋がっています。

アウターブランディングとインナーブランディングは、切っても切り離せない関係にあります。
どちらかだけに注力しようとせずに、双方高めていく施策を取ると、よりブランドを磨いていくことができます。

ブランディングを成功させるポイントとは?

ブランディングを成功させるためのポイントをご紹介します。
ブランディングは成功させるために長期的な施策が必要になります。
抑えるべきポイントを知り、効率的に進めましょう。

  1. 1.ブランドコンセプトに一貫性を持たせる
    ブランドコンセプトは一つに絞り、常に同じメッセージを発信することが 重要です。
    メディアによってメッセージが異なったり、訴求すべきターゲットがまちまちだと、ブランドのコンセプトがぶれて、商品の魅力が伝わりにくくなります。
  2. 2.自社の強みを理解する
    短所を伸ばすための施策もいいのですが、ブランディングを行うなら、もともと自社の持っている強みを伸ばす施策の方が成功しやすいと言われています。
    自社の持つ長所がなにか。しっかり把握した上でブランドの方向性を決めると、より洗練された施策に近づきます。
  3. 3. 長期的な計画として進める
    ブランディングは短期間で成果が出るものではありません。
    はじめから長期的なものとしてプロジェクトを進め、継続的な精査を必要とします。長く継続的に続けていけるような商品、サービスをチョイスし、焦らずじっくり進めていきましょう。
  4. 4.定期的にブラッシュアップする
    ブランディング施策は定期的なブラッシュアップを行いましょう。
    月ごとなど期間を定めて効果の検証を継続的に行い改善することで、より消費者のニーズに沿ったブランド力を確立していくことができます。
  5. 5.ブランドの守るべき部分を理解する
    ニーズやトレンドは時代の流れによって常に変化していきます。
    時には商品やサービスにも大きな変化が必要になる時もあるかと思います。
    常にブラッシュアップは必要ですが、ニーズに沿って全てを変えてしまうのではなく、ブランドが最も守るべき部分はそのままに、変えていける部分が何かを考えましょう。
    そのためには、ブランドのイメージが何かをしっかり理解することが重要です。
    一つのこだわりと、広く柔軟な考え方が、長く愛されるブランドを作るために必要になります。

ブランディング動画の効果的な活用方法はこちらの記事をご覧ください
ブランディング動画の効果的な活用方法とは?メリット・デメリットも解説 - 大平印刷株式会社 (taihei.co.jp)

映像・動画制作 - 大平印刷株式会社 (taihei.co.jp)

企画・制作 - 大平印刷株式会社 (taihei.co.jp)

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