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広報担当者が知っておきたい、新施設開設に向けた効果的なPR戦略と企画アイデア

2025年5月14日

商業施設や公共施設、ホテル、新社屋、自社工場、大学の新校舎やミュージアムなど、街づくりや新規事業、新学部設立、環境への配慮など、様々な目的で新施設が開設されています。しかし、毎年全国で多くの新施設が開設される中で、「新施設を開設しました」という報告だけでは、多くのニュースの中に埋もれてしまう可能性があります。そこで今回は新施設開設に伴う効果的なPR活動についてご紹介します。

新施設開設に伴うPR活動

新施設の開設に際して、広報担当者は以下の3つの観点から戦略を立てる必要があります:
1.「多くの人に知ってもらうためには?」
2.「新施設来訪時の効果的なPR方法は?」
3.「継続的に利用してもらうためには、どうすべきか?」
これらは、「認知拡大」「来訪」「利用促進」の3つのステップに置き換えて考えることができます。

多くの人に知ってもらうためには?<認知拡大>

新施設をまずは知ってもらうことが大事です。「どんな人に知ってもらいたいのか?」「何を伝えたいのか?」ターゲットと伝えたいメッセージをはっきりさせることで、目的や用途に応じた最適な広報媒体を効果的に活用することができます。

<活用ツール>

・プレスリリース
プレスリリースとはメディアを通じた情報発信です。ターゲットを絞らず幅広い層へ情報を伝えたい場合に効果的です。
・広告
デジタル広告・交通広告・SNS広告など、広く情報を伝えたい場合はもちろん、地域密着型のローカル雑誌など、ターゲットや媒体メディアを絞ることで、範囲を絞った効果的なアプローチが可能です。
・DM
紙媒体のDMやメールやSNSメッセージなどのデジタルDMを活用し、複数のチャネルから個人にアプローチします。
・特設サイトの開設
通常のWebサイトの他に新施設を紹介する特設サイトを開設します。新施設の魅力や関係者インタビュー、開設における裏側などを紹介することで、プレスリリースや広告では伝えきれない深い情報を届けることができます。

新施設来訪時の効果的なPR方法は?<来訪>

あらゆる広告宣伝を駆使し、新施設認知を高めた後は、新施設を実際に体験してもらうイベントを開催します。オープニングイベントやメディア向け内覧会、新社屋や工場などは施設見学ツアーなどの開催がおすすめです。イベントでの露出を増やすことで、口コミやメディアニュースを通じて、より多くの人々に新しい宣伝手法で魅力を伝えることができます。

<活用ツール>

・施設紹介パンフ
手に取りやすい施設パンフレットは、オープニングイベントには最適です。参加者に手間なく、その場で情報を届けることができ、Webサイトにはないメリットがあります。また、長時間手元に置いて、必要な時にすぐに確認できるなど、継続的な認知が見込めます。
・VRコンテンツ
施設内を360度見渡せるバーチャルツアーや特定のイベントや展示をVR化します。遠方の方にも施設の雰囲気を体験してもらうことができます。
・オープニングイベント用装飾
のぼり、タペストリー、POPなどの装飾品により、オープニングイベントを彩ります。イベントを盛り上げることができ、周辺地域の住民や通行人へのアピールにも欠かせません。
・記念品
イベント参加者に向けての記念品を作成します。施設をイメージしたものや、季節品、環境への配慮がされた商品など、施設の用途や訪問者のタイプに合わせて選定することで、記憶に残りやすくなります。

継続的に利用してもらうためには、どうすべきか?<利用促進>

イベント後も、施設の定期的な利用を促進し、認知度を高め、良い印象を持ってもらうためには、継続的な活動が不可欠です。


<活用ツール>

・Webサイト更新
新施設に関する最新情報やイベント情報を定期的に更新し、関連記事を投稿することで、利用促進を促します。またSEOやユーザビリティを改善することで、新規の訪問者を呼び寄せることも可能です。
・SNS運用
SNSを積極的に活用し、Webサイトと同じく、新施設に関する最新情報やイベント情報を定期的に更新し、関連記事を投稿します。Webサイトにはない、情報伝達力や速さがあり、すぐに伝えたい情報などにはおすすめです。またユーザーと直接コミュニケーションが取ることが可能です。
・キャンペーン
季節ごとのキャンペーンや特別企画など、訪れる人にとって新しいコンテンツに出会える楽しさを提供します。認知が拡大すると参加者の増加も期待できます。
・スタンプラリー
施設によっては紙のスタンプラリーやスマートフォンを活用したデジタルスタンプラリーを実施し、施設はもちろん周辺地域をめぐる楽しみを提供します。更に特典や景品の提供や、謎解きなどと合わせて、参加意欲を高めます。
・予約システム
施設の利用予約をオンラインで簡単に行えるシステムを導入し、利便性を向上させます。
・アンケートシステム
訪問後のアンケートを活用することで、施設で発生した改善点などを定期的に見直し、改善することでリピーターの獲得につながります。またシステムを通じて得られる顧客データを活用することで、マーケティング活用に活かせます。

集客の鍵を握る戦略と施策

新施設の開設に際して、効果的なPR活動は集客の鍵を握ります。単一の手法に依存せず、複数の施策を組み合わせることで、相乗効果を生み出すことが重要です。また、一過性の取り組みに終わらせず、継続的に施設の魅力を発信し続けることが求められます。ターゲットに応じた個別のアプローチを行い、時流に合わせた広告宣伝手法を柔軟に取り入れることで、効果的なPR活動を実現できます。