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使い方を間違えると事故になるオーバープリント。正しい使い方を理解しよう!

2022年3月3日

オーバープリントとは色と色を重ねて印刷することです。「ノセ」とも言われています。
主に黒色(K100%)を使う際によく使用されています。

スミノセ(ブラックオーバープリント)とは

下の色が濃い上に黒色の文字がある場合、オーバープリントをしないと下の色と文字がうまく重ならず、見当ずれ(版ずれ)によって隙間が出てしまう可能性があります。
その際にスミノセ(ブラックオーバープリント)が使用されています。 スミノセをしない場合、見当ずれで白い隙間が見える可能性を示している スミノセ処理をすれば、見当ずれが起こっても白い隙間は見えなくなる状態を示している

オーバープリントの注意点

<黒色(K100%)の場合>
スミノセは黒色(K100%)に対して行われます。
文字や図形などには有効ですが、写真やカラー背景に配置されると黒い部分が透けて見えてしまいます。
写真やカラー背景の上に黒色を配置される際は、リッチブラック(CMYKをかけあわせた黒色)の使用がおすすめです。

オーバープリント:黒色(K100%)とリッチブラックによる見え方の違い

現在は自動的にスミノセ設定にしている所が多いですが、
予期しない画像が透過されている可能性がありますので、注意が必要です。

<黒色以外のカラーの場合>
色と色を重ねるため、思わぬ色に変わってしまいます。 オーバープリント:黒色以外のカラーの場合
→イエローに行うと、イエローとシアンが重なってグリーンに変化してしまう

<白色の場合>
背面の色と完全に同化してしまうため、見えなくなってしまいます。 オーバープリント:白色の場合
→白とシアンが重なって消えてしまう 入稿時や校正時には十分な確認が必要です!

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