プロモーションとは? 意味やPRとの違い、実践方法を解説
2023年7月14日
プロモーションとは商品やサービスを宣伝・広告するための活動や手法のことです。
企業のマーケティングにおいて、プロモーションは自社の商品やサービスの需要を喚起する重要な施策です。
プロモーション効果を上げるには、市場や商品の特性に応じて、柔軟性を高めながらプロモーション戦略を立案する必要があります。
本記事では、プロモーションの手法や実践方法について、用語の意味や使い方、広告とPRなど関連する用語との違いにも触れながらまとめました。
プロモーションの概要や手法、実際に企画する際の具体的なステップについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
プロモーションとは
プロモーションはマーケティングの一部であり、商品の販売促進を目的としています。
マーケティングのフレームワークのひとつである4P(マーケティングミックス)、つまり商品(Product)、価格(Price)、
プロモーション(Promotion)、場所(Place)の中のひとつとして位置づけられています。
プロモーションとPRの違い
プロモーション(Promotion)とパブリックリレーション(PR, Public Relations)は、似ているようで異なる概念です。
プロモーションは商品やサービスの販売促進を主眼においた活動の総称であり、PRはプロモーションの一部に位置づけられます。
PRは組織やブランドのイメージや評判の構築・維持を目的とした広報活動であり、メディアリリースや対外イベント、パートナーシップの構築などを通じて行われます。
PRと広告、セールスプロモーションなどを組み合わせることで、効果的なプロモーションを実現することができます。
プロモーションの手法
プロモーション活動は、製品やサービスの認知度を高め、需要を喚起し、顧客に購買や利用を促すことを目的として行われます。
プロモーションの手法はさまざまありますが、インターネット広告、ポスター、チラシなどの広告が一般的に使われます。
クーポン、割引、特典、ポイントプログラムやキャッシュバックなどの販売促進策もプロモーションの一環です。
イベントやニュースリリースなどによるPRもプロモーション戦略において重要です。
また、マーケティングにおけるプロモーション戦略を構築するために、さまざまな要素や手法を組み合わせることをプロモーションミックス(Promotion Mix)と呼びます。
プロモーションミックスには、広告(Advertising)、セールスプロモーション(Sales Promotion)、パーソナルセリング(Personal Selling)、パブリックリレーション(Public Relations, PR)、ダイレクトマーケティング(Direct Marketing)などの手法があります。
以下に、一般的に使用されるプロモーションミックスの主要な要素を説明します。
・広告
広告は、有料のメディアを通じて商品やサービスを広く宣伝する手法です。
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットなどのメディアを利用し、広告メッセージを配信します。
広告は、膨大な数の視聴者や読者に対して一斉に情報を伝えることができます。
・セールスプロモーション
セールスプロモーションは、一時的な特典や割引、プレゼントキャンペーンなどの手法を使用して、顧客の購買意欲を高めることを目的とします。
クーポン、割引クーポン、ポイントプログラム、キャッシュバックなどが一般的なセールスプロモーションの手法です。
・パーソナルセリング
パーソナルセリングは、販売担当者が顧客と直接対話し、製品やサービスを説明し、購買を促す手法です。
一対一のコミュニケーションを通じて、顧客の疑問や関心に対応し、製品の利点を強調します。特に高額な商品や複雑なサービスの販売に有効です。
・パブリックリレーション(PR)
パブリックリレーションは、組織やブランドのイメージ構築や関係構築を目的とした広報活動です。
メディアリリース、記者会見、対外イベントなどを通じて、組織の情報を公開し、好意的なメディア露出を得ることを目指します。
・ダイレクトマーケティング
ダイレクトマーケティングは、個別の顧客に直接的に情報やオファーを送り、販売を促す手法です。
ダイレクトメール、電子メール、テレマーケティング、ダイレクトレスポンス広告などが一般的な手法です。
Webを活用したプロモーションについては、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご参考にしてください。
Webプロモーションの種類や手法、選び方を解説。成功事例の紹介も
プロモーション企画8つのステップ
プロモーションは、以下のように企画を立案し、戦略的に取り組む必要があります。
1. 目標の設定
目標は、具体的で明確であるべきで、一般的な目標ではなく、数値や指標によって測定できるように設定します。
また、リソースや予算、市場の状況などを考慮して、現実的に達成可能な目標にしましょう。
2. ターゲット市場の分析
ターゲット市場の分析に使うデータは、市場調査レポート、業界の統計データ、競合他社の情報、顧客のフィードバックなどです。
その際、信頼性の高い情報源を活用しましょう。
また、企業やプロジェクトの現状を把握するために、SWOT分析などのフレームワークを活用した分析も行います。
SWOTとは、Strengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の頭文字です。
3. メッセージの作成
ターゲット市場に向けて効果的なメッセージを作成しましょう。
メッセージは商品やサービスの利点や特長、顧客への価値を伝えるべきです。
提供価値が顧客のニーズとかけ離れていないこと、ターゲットが知りたい情報を的確に発信することが大切です。
4. プロモーション手法の選択
前述したプロモーション手法、広告、セールスプロモーション、パーソナルセリング、パブリックリレーション、ダイレクトマーケティングなどの中から、ターゲット市場や目標に合わせて、最も効果的な手法を選択します。
5. 予算の確定
予算は広告費、プロモーションイベントの費用、メディアへの支払費用などを含めて総合的に確定します。
予算は目標と戦略に合致している必要があります。
6. スケジュールの設定
プロモーション活動の各要素が適切なタイミングで実施されるようにスケジュールを立てます。
また、プロモーションの効果をモニタリング・評価するための指標も設定します。
7. プロモーションの実施
企画したプロモーションを実施し、効果を評価します。
8. 効果の測定と評価
実施中は進捗を追跡し、必要に応じて調整を行います。
プロモーションの効果を測定し、目標達成度やROI(投資対効果)を評価します。
効果測定の方法として、KGI(Key Goal Indicator)とKPI(Key Performance Indicator)を用いた測定方法が広く知られています。
KGIは、重要な目標を定量的に測定し、結果を評価するための指標です。
対して、KPIは、組織やプロジェクトの目標や業績を測定し、管理するための指標です。
これらのステップを順番に進めることで、効果的かつ戦略的なプロモーションを企画できます。
ただし、各ステップは柔軟に調整されることもあります。
プロモーションの特性や状況に応じて、必要な修正や変更を行うことが重要です。
プロモーションは広報・販促の企画担当者にとって必須の知識
本記事では、プロモーション活動に必要な基礎知識についてまとめました。
広報・販促の企画担当者にとっては必須の知識なので、ぜひおさえておいてください。
プロモーションは企業にとって重要事項のため、自社内にプランニングから効果測定までできるプロフェッショナルがいることもあるでしょう。
そうでない場合は相談できるパートナーが必要なのではないでしょうか。
プロモーション手法の選択や戦略立案などに課題を抱えている、あるいはさらに企業の認知度向上のためプロモーションに力を入れたい企業のご担当者様は、ぜひ大平印刷までご連絡ください。