「広告を始めたいけれど、何から手をつければいいの？」
そんな方に必要なのは、まず広告の世界を広く知ること。広告には、新聞や雑誌などの紙媒体を使ったアナログ広告と、WebやSNSを使ったデジタル広告の２つの大きなカテゴリーがありますが、現代のマーケティング戦略に欠かせない存在となっているのが、デジタル広告です。
とはいえ、「流行っているから」「デジタル広告だから」という理由だけで、自社に適さない広告を打っても効果は期待できません。あなたのビジネスに合った広告を見つけることが、成果への第一歩。まずはデジタル、アナログ含め、どんな種類があるのかを知ることから始めてみましょう。

デジタル広告の種類

デジタル広告は多くの種類が存在します。以下に代表的な広告を紹介します。

●リスティング広告（検索連動型広告）：GoogleやYahoo！で特定のキーワードを検索した際に上位に表示される広告
●ディスプレイ広告：Webサイトやアプリの広告枠に表示される画像、動画、テキスト広告の総称
・純広告
　Webサイト内で決められた広告枠を買い取り、期間中に配信する広告
・アドネットワーク広告
　広告配信ネットワークを通じて、複数のWebサイトやアプリに一括で配信する広告
・リターゲティング広告
　一度サイトを訪れたが、離脱したユーザーに対して配信する広告
・DSP広告
　広告主側のプラットフォーム（DSP）を使って、ターゲット属性にあった広告枠に配信する広告
●SNS広告：LINE、X、Instagram、FacebookなどのSNSのプラットフォームに配信する広告
●動画広告：YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームに動画を配信する広告
●ネイティブ広告：コンテンツと広告が自然になじむように表示される広告
・記事広告(タイアップ広告)
　記事コンテンツ自体が広告となるもの
・インフィード広告
　SNSやニュースサイトなどのコンテンツとコンテンツの間に表示される広告

アナログ広告の種類

デジタル広告が主流とはなっていますが、アナログ広告も依然として重要な役割を果たしています。
代表的なものは以下の通りです。

●新聞広告：新聞紙面に掲載される広告
●雑誌広告：専門誌、ファッション誌などの専門的な雑誌に掲載される広告
●折り込みチラシ：新聞と一緒に折り込まれるチラシ型の広告
●ポスター、看板：駅や街中に掲示する広告
●交通広告：電車、バス、タクシーなどの車内や駅構内に掲示する広告
●テレビCM：テレビ番組の間に流す広告
●ラジオ広告：ラジオの音声にのせて配信する広告

デジタル広告とアナログ広告の違い

テレビ、雑誌、新聞、ポスターなどを活用するアナログ広告は、多くの人に広く情報を届けることができる一方で、金額や掲載期間が事前に決まっています。これに対してデジタル広告は、WeｂサイトやＳＮＳなどのオンラインプラットフォームを通じて配信され、性別、年齢、地域、趣味嗜好など事前にターゲットを設定して情報を届けられます。さらに、予算や掲載期間を自由に設定できるところがアナログ広告との大きな違いです。
デジタル広告の方が自由度は高いですが、記憶に残りやすい、長期間手元に残る可能性があるという点ではアナログ広告の方が優れています。

今はどんな広告が人気なの？

現在、広告の主流はデジタル広告です。データが取れて、効率よくPDCAを回すことが可能という点も好まれる理由の１つです。近年では、動画広告が急成長し、特にショート動画やライブ配信を活用した広告は、ユーザーのエンゲージメントを高める効果があり、注目されています。また最近ではSpotifyやポッドキャストでの広告配信を行う音声広告もトレンドとなりつつあります。
ただし、デジタル広告は情報量が多く「見て終わり」になりやすいという課題があります。一方で、記憶に残りやすいアナログ広告は、今も価値を失っていません。
最近では、パンフレットにQRコードを付けて特設サイトへ誘導するなど、デジタルとアナログの両方の強みを活かしたハイブリッド型マーケティングもよく活用されています。