「SNS」に関して思うこと。
2017年9月13日
こんにちは、大平印刷のWEBコンサルタント・藤井です。
今回は「SNSに関して思うこと」を綴りたいと思います。
・・・例えば20~30歳代の社会人男女向けの新商品のプロモーション施策を検討する場合、まず年長者からは、従来通り「テレビCM」や「雑誌広告」等の出稿のアイディアが出てきます。
そして若年層からは、メディアの多様化や各種調査データ等から…という台詞付き(笑)で、「スマホ向け広告」や「SNS広告」等に出稿というアイディア、そしてお約束的に「SNSで拡散」という言葉が出てきます。
しかし、これで良いのでしょうか?
今の時代、これらの施策で新商品情報の認知訴求になるのでしょうか?
今までのマーケティングの流れが、非常に分かりやすく纏められている、有名な動画があります。英語表記ですが、恐らくお分かり頂けるかと思いますので、一度ご覧ください。
「Dramatic Shift in Marketing Reality (Scholz & Friends)」
「そうやった! そうそう!」と思いながら見ていただけたのではないでしょうか。
動画のように現在はメディアの多様化や情報量の激増により、プロモーション施策は従来のような考え方・施策では通用しません。全方位的に届くメディア(施策等)はありません。
今回の場合、例えば、20~30歳代の社会人男女向けだから、通勤時はスマホを使うので「SNS広告」等に出稿とした場合はどうでしょうか? 電車通勤やバス通勤の人は、通勤時にスマホを使う可能性がありますが、自動車通勤の人はスマホを通勤途中に使うことが可能でしょうか? 都市部でも鉄道を使わず自動車等で通勤の人がいることを忘れてはいませんでしたか?
また、スマホを使う人が多いから「スマホ向け広告(リスティング広告等含む)」と考えがる人も多いですが、
~スマホは、リアルの友人との連絡用でLINEを使う。あとはオンラインゲームのみで検索等はしない~
という人も多いという調査データもあります。
「SNS広告」にしても、利用者はSNSで繋がっている友人知人とのコミュニケーションが利用時の主目的ですので、そこに割り込み的に入る広告は、仮に興味のある広告内容としても、友人知人とのコミュニケーションに比べ記憶や印象に残り難いのが現状です。
興味がない広告の場合はスルーされるならまだしも、マイナスイメージをもたれてしまう可能性も考えられます。
このように、現在において全方位的に効果的な施策等はないと言って過言ではありません。
企業や商品を生活者(消費者)に伝える企業のコミュニケーションでは、伝えたい相手に、どのようにして伝え、どのように伝わって欲しいのか等をしっかりとプランニングすることが非常に重要です。
コミュニケーションをプランニング(デザイン)する目的は、
~「伝えたい相手」を「笑顔」にし世の中をちょっと良くすること~
これは、昔も今も変わらないことではないでしょうか。
例えば、若年層に訴求するのだから、スマホで!SNSで!このような短絡的な発想ではなく、丁寧にコミュニケーションをプランニングしていきたいところです。
藤井 裕也
(Satonao Open Labo.Kansai Course 1)