同じ黒なのに違う?スミベタとリッチブラックの違いとは?
2024年5月20日
文字や図形、イラストを見ると黒色ってどれも同じ色に見えますよね。
けれどデザインによって黒色を使い分けているんです。
印刷に使う黒色は主に下記2種類です。
・スミベタ(K100%)
・リッチブラック
1.スミベタ(K100%)とは
CMYKのうちK(黒色)のインキのみで表現したものを「スミベタ」と言います。
単色のため見当ずれ(版ズレ)が起きないので、主に文字・図形・線画などに使われています。
2.リッチブラックとは
CMYKをかけあわせて表現される黒色を「リッチブラック」と言います。
スミベタ1色だけでは色がしまらないので、深く濃くしたい時などにリッチブラックが使われます。
3.2つの注意点
<スミベタの場合>
広範囲でスミベタを使用すると、ピンホールが発生しやすくなるので使い方に注意が必要です。
また、画像の上にスミベタのデザインを作成する場合は、オーバープリント処理がされる可能性がありますのでご注意ください。
■使い方を間違えると事故になるオーバープリント。正しい使い方を理解しよう!
<リッチブラックの場合>
CMYK4色のかけあわせのため、見当ズレ(版ズレ)を起こしやすくなります。
そのため、文字・図形・線画などの使用には不向きです。
<CMYK全て100%にしたリッチブラックは…?>
黒の使い分けを知って、効果的なデザインを行いましょう。