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360度動画の仕組みと作り方。企業プロモーションに活かすメリットを解説

2023年8月18日

360度動画は、全方位の映像を簡単な操作で見ることができ、さまざまな映像を、画面を通して臨場感のあるコンテンツとして味わうことができます。
比較的手軽に動画制作を行えるため、企業が自社の世界観を表現する新たな手段としても注目されるようになりました。
本コラムでは360度動画の魅力や作り方、活用事例などについて紹介します。

360度動画とは

360度動画は全方位の映像を録画・再生する技術です。
視聴者はパソコンやスマートフォン、VRヘッドセットなどを使って、自分の視点を自由に変えながら映像を見ることができます。
画面を通して視聴者が自由に周囲を見渡せるため、より詳細な情報や臨場感を伝えられます。

パソコンであればマウス操作、タブレットやスマートフォンであればタッチ操作で簡単に視聴ができます。
VRヘッドセットであればそれらの操作が不要になるほか、VRゴーグルで360度の視界を見ることができるので没入感を味わえます。

360度動画の種類、仕組み

360度動画には主に2つの種類があります。
ひとつはパノラマ型で、単一のカメラが広範囲を撮影し、球体のような映像を作り出します。
もうひとつはVRカメラで、複数のカメラが周囲を同時に捉え、映像をつなぎ合わせて360度の映像を生成します。

360度動画の仕組みは、カメラが全方位を撮影し、映像を円筒または球体の形式で投影することにあります。
それにより、視聴者が映像内の景色を上下左右見渡すことが可能となります。

VR動画との違い

360度動画とVR動画にはいくつかの違いがあります。
360度動画は、視聴者が映像内の周囲を見渡すことができる映像形式です。
一方、VR動画は仮想現実空間へ引き込む動画のことで、視聴者は仮想空間内で自由に移動や操作ができます。

360度動画はひとつの映像を360度全方位で撮影するのに対し、VR動画は3DモデルやCGを使って仮想空間を構築し、あたかも現実世界であるかのような臨場感を視聴者に与えます。
VR動画の視聴では、VRヘッドセットなどの特殊な装置が使われることが多いのに対して、360度動画はパソコンやスマートフォンでも視聴が可能です。

360度動画のメリット・デメリット

従来の動画や映像は撮影者のカメラワークの外にある映像を見ることができなかったのに対し、360度動画のメリットは、自分の周囲であればカメラワークに依存することなく、自分の見たい景色を映像として見ることができる点にあります。

一方、デメリットとしては、映像制作に専門知識と高度な技術が求められること、映像内の注目ポイントの指定が難しいこと、データの大容量化やストリーミングの制約があることなどが挙げられます。
また、360度の映像であるため、映像の品質や解像度の制約が生じることもあります。

360度動画の活用事例

360度動画がどのようなものなのかは、YouTubeなどで実際に確認した方が早いでしょう。
いくつかの事例をご紹介しますので、実際にご覧になって操作をしてみてください。

YouTubeの360度動画

YouTubeのプラットフォームやスマホアプリを通じて、視聴者は360度動画の視聴ができます。
パソコンやタブレット、スマートフォンでも視聴が可能ですが、VRヘッドセットを使用することで、より没入感のある形での視聴ができます。
YouTubeは幅広い個人や組織が利用していますが、ここではビジネス利用の360度動画をご紹介します。
360度カメラで制作したYouTube動画をご確認ください。

・大平印刷公式のYouTubeチャンネル
大平印刷公式のYouTubeチャンネルから、印刷工場の様子や作業風景などの視聴ができる360度動画をご紹介します。
【VR360°工場見学】印刷・調肉・裁断など工場の様子をご紹介します! - YouTube

・牛乳石鹸公式のYouTubeチャンネル
牛乳石鹸公式のYouTubeチャンネルから、工場の様子や作業風景などの視聴ができるVR360度動画をご紹介します。
牛乳石鹸 非公開の工場をVRで大公開!【牛乳石鹸公式】 - YouTube

360度動画の作り方

まず、360度カメラを使用して周囲の全方位を撮影します。カメラはひとつの映像を複数のレンズで同時に捉えます。
撮影後、専用のソフトウェアを使って複数の映像をつなぎ合わせ、球体または円筒の形式に投影します。
また、映像の編集やトリミング、エフェクトの追加なども行うことができます。

360度動画をYouTubeにアップロードする前に、メタデータの設定が必要です。
これはYouTubeのプラットフォームに360度動画であることを認識させるために行います。
メタデータの設定機能が有るソフトウェアであればそのまま設定し、無ければYouTubeの公式サイトから「360 Video Metadata」というアプリをダウンロードして、メタデータを挿入しましょう。
最終的には、360度映像を再生できるプレーヤーやプラットフォームで公開します。

360度動画を活用する際のポイント

まず、映像のコンテンツを360度視点で魅力的に構成することが重要です。
視聴者が興味を引かれる要素や注目ポイントの撮影を計画し、映像内での体験価値を最大化しましょう。
また、映像の品質や解像度にも注意し、高品質な映像を提供することが望まれます。

360度動画には、通常の動画に比べて画角が広くなることで解像度が下がってしまうという制作上の注意点があります。
可能であれば、4K動画で撮影することをおすすめします。

さらに、適切な再生環境やプラットフォームを選ぶことも大切です。
SNSに関して言えば、360度動画に対応しているのは2023年7月時点ではYouTubeとFacebookのみです。
それぞれのプラットフォームを利用することで、専用のサーバーを用意することなく360度動画を公開できます。
その際は、パソコン、スマートフォン、VRヘッドセットなど、視聴者が利用するデバイスに適した形式や再生方法を選択しましょう。
そのうえで、映像のプロモーションや共有を積極的に行い、視聴者にとってアクセスしやすくすることが成功の鍵です。
広告やSNSを活用して、自社で制作した360度動画の魅力を多くの人々に伝えましょう。

360度動画は多岐にわたる分野での活用が可能

360度動画は臨場感と没入感のある映像体験を提供し、視聴者を新たな世界へ誘います。
多岐にわたる分野で活用され、その可能性は広がり続けています。

制作が手軽に行える一方、コンテンツの魅力や映像の品質にも配慮が必要です。
適切な再生環境と共有プラットフォームの選択、積極的なプロモーションも成功のポイントです。

360度動画は視聴者に臨場感を提供し、情報や体験を効果的に伝える媒体として魅力的です。
この新たな映像体験の世界を自社のプロモーションに活用してみませんか?

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