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印刷物は消えつつある?デジタル時代の今だからこそ出来る印刷物とデジタルの「いいとこどり」

2025年11月6日

印刷物が主流だった時代

かつて広報といえば、紙媒体が当たり前。
企業はこぞって、きらびやかで目を引く印刷物や、心に響くキャッチコピーなどを駆使し、お客様を楽しませるための「見せ方」を研究してきました。印刷物を取り扱う当社でも、二十数年前ぐらいまでは「商品の再現性」「鮮やかな色合い」「面白い仕掛け」「触って楽しい用紙」などが求められ、チラシやカタログはもちろん、店頭POPやラベルなど、紙媒体が主役でした。

時代はデジタルへ

現在はWebサイト、スマホ、SNSが主流となり、広報の手段は大きく変化しました。
顧客に感動を与えるという目的は変わりませんが、「バズる写真」「拡散されやすいコンテンツ」など、即時性や共感力が重視されるようになっています。印刷物は制作に時間がかかるため、スピード感が求められる現代には合わなくなりつつあり、環境対応の観点からもペーパーレス化が進んでいます。

その結果、従来の紙カタログをWebサイトに移行する企業も増えてきました。とはいえ、紙媒体には「マイナスのイメージ」ばかりがあるわけではありません。デジタルの即時性により情報量は増えましたが、流し読みされてしまい、心に残らないという課題も生まれています。

デジタル×印刷を活用したハイブリッド戦略を始めよう!

「紙だけ」「デジタルだけ」という時代から、今注目されているのが、紙とデジタルを融合させたハイブリッドDX化です。紙の信頼性や親しみやすさを活かしつつ、デジタルの即時性や拡散力を取り入れることで、両方のメリットを生かそうという企業が増えています。

ハイブリッド戦略のメリット

  • 情報発信の幅が広がる

  紙媒体は信頼感と親しみやすさをもたらし、デジタルは即時性や拡散力に優れており、
  SNSWebを通じてスピーディに情報を届けることできます。

  • ターゲットに合わせた最適な手段を選べる

  高齢層には紙、若年層にはSNSなど媒体を使い分けることで、
  より多くの世代に情報を届けることができます。

  • シーンごとに使い分けができる

  例えば社内研修に使うマニュアルなどでは、紙のハンドブックで基本を学び、
  デジタルで動画やFAQを活用して応用力を高めるなど、シーンごとの使い分けができます。

  • 社内外の情報共有がスムーズに

        紙の資料をデジタル化することで、社内ポータルやクラウド上で簡単に共有・検索でき、
     業務効率の向上にもつながります。

ハイブリッド戦略の具体的な活用方法

   ① 社内報

         紙とWebの社内報を併用することで、社員間の情報格差をなくし、伝達力が強化できます。

   ② 商品カタログ、パンフレット

         紙だけではなくWebでも閲覧・検索可能にすることで、
         店舗に行けない人など、より多くの人に情報が届くようになります。

   ③ チラシ、ポスター

         紙のチラシやポスターに、QRコードやARを組み込むことで、
         スマートフォンでWebの情報にアクセスできるようになります。

    ④ イベント、セミナー

         イベントの告知は紙で行い、参加や交流はオンラインで行う。
   その逆もしかり、顧客の広報活動の幅が広がります。

 ⑤ アンケート

      イベントやセミナーのチラシにQRコードを掲載し、
      スマートフォンからWebフォームで意見を集めます。
      顧客の声をリアルタイムで集められ、分析・改善に活用できます。

    ⑥ 研修ツール

        紙の教材に動画やARを組みあわせることで、
        紙では理解しづらい内容を映像でわかりやすく学べます。

    ⑦ アーカイブ・履歴管理ツール

        紙の資料をスキャンしてデジタル化すれば、社内ポータルなどで簡単に検索、共有できます。

    ⑧ キャンペーン・プロモーションツール

        紙のDMやチラシにWebの抽選・応募フォームを設置することで、
        気軽に参加しやすくなり、データも集めやすくなります。

実際にどうやっている?タカラサプライコミュニケーションズの事例紹介

 【事例紹介】漫画と動画を活用した広報ツール

大学での主体的な学びを応援する「アサーティブプログラム」を、受験生にもわかりやすく伝えるため、漫画を活用したパンフレットと動画を制作しました。ストーリーは「未来の自分」が今の自分に会いに来るという内容で、高校生が自分の将来を考えるきっかけになるよう工夫しています。紙のパンフレットで親しみやすく、動画やWebで広く拡散することで、印刷とデジタルの両方の強みを活かしました。その結果、ガイダンスの参加者が増え、動画の再生回数も現在14万回を突破しています。

【東京家政学院大学様】アサーティブプログラムって何?進路への不安をわかりやすく漫画で解説
https://www.takara-sc.co.jp/work/4414/

【事例紹介】ハイブリッドで魅力を伝える新商品ツール

宝酒造株式会社様より発売された『らくちん!本みりんと清酒のうまみだし』の広報にあたり、Webサイト、レシピ動画、レシピ写真、チラシ、POPシールなど、印刷とデジタルの各種ツールを一括で制作しました。フードスタイリストによる調理・撮影を通じて、料理の魅力を最大限に引き出し、紙媒体では視認性と親しみやすさを、Webでは「作ってみたい」を引き出す構成とデザインで、商品の価値を視覚的に訴求。印刷とデジタルの両方の強みを活かしたハイブリッド展開により、消費者の関心を高める広報ツールとなりました。

【宝酒造株式会社様】調理から撮影、デザイン、Web制作まで。料理を通して、調味料の魅力を多角的に伝えるツールづくりを実現
https://www.takara-sc.co.jp/work/4565/

紙ならではの信頼感や手に取れる安心感、デジタルならではのスピードや広がり。
どちらかを選ぶのではなく、目的に応じて組み合わせることで、伝える力はもっと強くなります。

 

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